明るい部屋

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【映画】「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」を観て。

Dries Van Notenの映画”Dries”を観ました。

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先日”Yves Saint Laurent”を観たばかりなのでデザイナーの姿というものがサンローランと比べることが出来ました。

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サンローランはどこか思いつきや閃きから来るインスピレーションだったり思い切ったことを堂々と行う様なクリエイションが特に目立っていたと思います。

モンドリアンの作品から着想を得たモンドリアンルックや、これまで紳士服の伝統で男性の物であったスモーキングジャケットを女性に着せて女性の人権を主張したりなど、思い切った物が多い様に思います。

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しかしドリスはスタイリングを実際に布を当てがいながら行うなど、どこか研究的な部分があり、それは自分たち庶民がショップや自室で行っているような、”合わせて試してみる行為”と同じ行為でスタイリングを決めて、自分たちとあまり変わらないと親近感さえ湧きました。

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合わせて楽しむ、模索する、発見する。それが出来るのはドリスのクリエイションの根本に”クラシック”があるからだと思います。クラシックがベースにありそこから発展させたり敢えて崩したりバランスをとったり、そこから新しいスタイルが生み出されていく。

 

ドリスの服が他の服と合わせやすいこと、シーズンをまたいで合わせやすいことはそこにも由来していると思います。

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 とにかく、知性と感性と人格のバランスがとても良い方だなと見て感じました。

服作りに関しては質実剛健、硬派なイメージで堅実なものづくりがタイムレスなクリエイションを産んでいる。そう感じさせられました。

これからもお世話になります。